石 鎚 山
最初、南アルプスの北岳に行く予定であったが、週末が近づくにつれて先週(八経ヶ岳)と同じように天気が悪くなる。なんと、まぁどうしたことか、今年の梅雨みたい(どういう意味や)。
すると、しろくまさんから四国の山か山陰の大山でもどうかとのメール、しろくまさんに全権委任である。しばしメールでのやり取りがあり、結果、四国のbP・2の石鎚山と剣山を征ってしまおうという大遠征(?)になった。
ところで、日帰りなのか泊まりなのか未だ決まって無かったように思うんだけど、違ったかな、まぁいいか。当初の予定が2泊3日なので皆、そのつもりはあるでしょう、と勝手に理解しておきます。

今回は、前夜泊なので14日の晩に皆と待ち合わせ、PM10時にはさきょうさんをJR尼崎駅でピックアップして全員(と言っても4人だが)集合。
高速に乗る前にコンビニで食料等を調達し、高速を東進する。車中は、ほぼ1年ぶりのさきょうさんと積もりに積もった(?)話ですぐに時間が過ぎ、あっと言う間に明石海峡大橋、淡路島を縦断し、12時には鳴門大橋と順調である。途中2度ほどトイレ休憩をし、松山自動車道のいよ西条を1寺43分(ETCの記録)に降りる。R11を西へ走り、R194へ左折し2〜3キロ走り、県道12号へ、だんだんと山道になってきたが予定通りに着くかと思っていたら、前方で工事の様子。係りの方が寄ってきて「登山ですか?」「はい」、「すいません、工事で通行規制をしていますので、しばらく待っていただけますか」との事、(待ちたくは無いが、待たなしゃーないがな)と思ったが声には出さず、「はい」と素直な私たち4人である。
規制看板を見ると、毎時00から50分まで通行止め、と言うことは5分早くここに来てれば待たなくてよかったのだ、トイレ休憩を1回飛ばすんだった。工事の具合で通行再開がちょっと遅れたが解除後10分ぐらいでロープウェイ下の駐車場へ到着し、適当に停める。 

西日本最高峰  1982m

さきょうさん チーさん しろくまさん 単独行  

駐車場からロープウェイを見る 月が

ロープウェイ 大阪の会社製造である

瓶ヶ森

登山道の概略図
さすが4人で車の中での仮眠は、シートを倒す事が出来ないのでちょっときつい。それでも、しろくまさんは、しばらくすると気持ちのいい寝息をたてていた。さきょうさんは座席を枕にちっちゃい子供がよくする格好で寝ている。チーさんはと言えば、うーん、あーっ、なんと描写しようか、詳しく書くと次回会う時しばかれるかもしれないので・・しとやかにタオルケットに包まれてお休みでした。(ほっ)
なんやかやと寝返り等をしているうちに夜が白け出し、車外へ出て朝の散歩をする。ふとロープウェイの方を見ると頂の上にお月様が青空に浮かんでいるのが見える。西に転進してよかったようである。今のところ天気は上々である。しばらくして、チーさんが駐車代500円払ったと、こんな朝早くから徴収しなくても逃げやしないのにと思いながらも大変やなぁ、ようやると思う。
ロープウェイの近くに車を移動すると、既に10台あまりの車が停まっている。石川、富山、静岡、山口、岡山、そして大阪と流石に100名山と言うかなんと言うか、まぁ100名山様々でしょう。私達もその内に含まれているのだが...。
7時30分にロープウェイの始発が出るという事なので、朝の所用を各自それぞれ済ませ、軽く腹ごしらえもして、ロープウェイの乗り場へ向かう。始発は全員が登山者で殆どが私たちと同年齢か上の方達である、さすが中高年登山ブームである(参加者の中には反論のある方もいらっしゃるでしょうが、ここは御容赦を、はい)。
しかし、天気は抜群。ロープウェイから見る四国の山々もバッチリである瓶ヶ森や瓶ヶ森や瓶ヶ森他は判りません。でも、なんか心の中が洗われるような爽やかな気持ちである。8分半で山頂成就に到着、やっぱり1300m.は涼しい。

山頂成就駅から成就への整備されて歩き易い道

石鎚神成就社

石鎚山遥拝の鳥居から山頂を望む

こまめに案内標識が整備されている

試の鎖

試の鎖を登る
さきょうさんとチーさん

おーっ、なんと逞しい、先の私がちっちゃく見えます

試の鎖を裏側から

2の鎖

3の鎖

鎖場の迂回路 当然鎖は通ってません

中々綺麗な山です
山頂成就駅からは整備された道を20分足らず行くと石鎚神成就社である。山の上にコレだけの物を建てるのは凄い労力と財力が必要であろう。信心深い信者の方たちの浄財と労力の賜物であろう。茶屋の軒先にはソフトクリームの暖簾が掛かっている、さきょうさんと帰りに絶対これを食べようと硬い誓いを交わす。門をくぐり八丁坂を下る。せっかくロープウェイで稼いだ高度を100mばかり損をする、あーっ勿体無い。最低鞍部からあとは山頂までほぼ登りの道である。3キロの距離で900mを稼がなければならないのである。途中には、案内標識が以外とこまめに設置してありこの山の人気の高さ及び整備されている人たちの苦労がしのばれる。

寝不足で皆の調子がでない。途中で、さきょうさんから「スィートポテト」なかなかの美味である。もう1つと思ったがちょうど4つしか無いので残念。さきょうさん今度は余分にお願いします。
ついに石鎚山のメインイベントの取っ掛かりである、鎖。初めは試の鎖である。見た瞬間、止めよっ!と思ったが他の3人の手前もあり登り始めるが、雨の影響で岩も鎖も濡れており非常に滑りやすい。しろくまさんは迂回路へ、さきょうさんとチーさんは私の後から登っている。2人が非常にくっついて登ってくるので、上の人に何かあったら一蓮托生である。鎖場や岩場は適当な距離をとった方がいいよ。と思いながら一応鎖をクリアーして上に立つが妙である、何が妙と言って、先が無いのである、と言うことは下り?そんなバカなと言ってもやはり今登った分だけそのまま下らなければならない、またまた勿体無い。くそーっ(失礼)、だから殆どの人は迂回していたんだと思う。チーさんもさきょうさんもぶつぶつと言っているが下りなければ山頂へも何処へも行けないので仕方がない。やはり登るより下りる方が注意が必要である。気持ちも滅入ってるし。
最後のところでさきょうさん、チーさんとしろくまさんに足の置き所を教えてもらいやっとこさ茶屋の前に下りる事が出来た。
試の鎖でぐったりとして、茶屋の前で小休止。階段状の道を上がると夜明峠、そこからは笹原の道がちょっとあり、いよいよ山頂まで本格的な登りが鎖場とともに続く。しかし、試の鎖で騙された私たち4人はその陰謀に引っかかる事もなく、当然の如く素直に迂回路へと回る。でも、しっかりとした迂回路ではあるが、足元は網目状になっており、じっと見ているとやっぱり恐い、私には。

山頂にて記念写真

天狗岳に向かう3人

天狗岳
1の鎖・2の鎖・3の鎖をそれぞれパスして、やっとこさ頂上である。さきょうさんは頂上小屋にアイスクリームがあるか聞いていたが、さすがに自家発電では電気が食いすぎるためかアイスは置いていなかった。私は「力のあめ湯」をいただくが、生姜湯のことであった、まぁまぁかな。15分ほど待っているとしろくまさん、チーさんが到着し、しばし休憩の後ランチタイムである。急なこともあり何も持ち上げていないが、棒ラーメンを作っておにぎりと食べる。最後にみかんの缶詰、これがなかなか美味しかった。

食後、3人が天狗岳へ行こうと言うが、「なんでわざわざあんな高い切れ立ったとこへ行かなあかんねん」と私、きっぱりとお断りを入れ、留守番兼荷物番で居残りです。みんなが帰ってくるまでどれだけ「写真お願いします」を言われたが、場所が場所だけに良い易かったのかも。
みんなが天狗岳へ向かう写真はちゃんと撮っておきました。
なんでわざわざこんな道を行くのか両側が切れ落ちているのに アンビリーバブル!
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